校門をくぐって下駄箱に進む。

「由季(ゆき)!」

朝から僕を呼ぶ人一倍元気な声。
振り向けば僕の大切な女の子がいた。

「桜(さくら)・・・おはよう」

「おはよー!」

ニコニコと笑顔を見せる桜

どうやら学校に来る前に何か良いことがあったらしい。

そんな彼女を見て僕も微笑んだ。

彼女は僕を楽しましてくれる。

笑顔にしてくれる。

退屈になどさせてくれない。

僕にはほんと、勿体無い大切な人。