えっ?
そんなアッサリくるか?



驚きと困惑の表情を浮かべる義之。



暫く無言が続きゴールに近づく…



響子が、歩きながら話し始める。



「義君、ありがとう。やっぱり優しいね。」



その言葉を聞いて、義之が話し始める。



「お前こそ、俺が副班長としての仕事をサボっていたのを黙ってカバーしていたじゃん。」

 

少し驚く響子……



「それはね・・・。」



響子が言いかけた瞬間、最後の仕掛けが発動。



思わず2人とも叫ぶ


「うわぁーーーーー。」
「キャーーーーー。」



二人は無我夢中で走る!



そのままゴール地点到達……



「なんだ〜義君も怖いんじゃん」
「お前こそめっちゃビビってたじゃん」



そんな言い合いをしているうちに2人は笑い始める。



そして、話が弾む。



真相は分からいままで終わったが、この修学旅行で響子への思いを抑えきれなくなってきていた。



響子が思いを寄せる武志の存在…
義之にとっては尊敬出来る親友の武志…



義之は、この関係が壊れる事も恐れていた。