5時間目は自習になった。
やっぱり、涼くんに話かけられない。
香里奈に相談しても、普通にしたらいい。
って言われたけど…。
やっぱり普通に話かけれない。
そんな事を考えていると涼くんが話しかけてきた。
「おい。」
普通に呼ばれただけなのに戸惑って、
「は、はぃ」
なんて変な返事をしてしまった。
涼くんは笑っていたけどすぐに笑うのをやめて、心配そうな顔になった。
「お前、何かあったのか?」
涼くんにそう聞かれて、心配されてることは嬉しいけどやっぱり理由は言えない。
「なんにもないよ」
「ふーん?ならいいけど」
そこで会話が途切れてしまった。
