屋上へ行くと、涼くんが日陰に座っていた。
「教室出るの早かったね。」
私はそう話しかけた。
「女子に媚びられるの嫌いだからな」
涼くんはそう答えた。
それから、お昼を食べて学校案内をした。
「これくらいかな?特に覚えておいた方がいいところは」
と涼くんの顔を見ながら言った。
「おう。ありがとな」
と言って涼くんは私の頭にキスをした。
「何するのよ!」
びっくりして私は大声を出してしまった。
「あぁーあ。みんな見てるよ?」
涼くんは辺りを指差しながらそう言った。
どうしよう。みんな面白がってるよ〜。
そう思っていると、涼くんは私の手を引いてみんなの真ん中を堂々と通り過ぎた。
