「北本 涼です。よろしく。」
朝のHRで、涼くんは黒板の前で自己紹介している。
「席は水城の隣の空いてる席だから。」
先生がそう言った。
「分かりました。」
涼くんはそう言って、席に座った。
うわ。ほんとに隣だし。
「よろしく。」
涼くんは、始めて会ったときのあの不機嫌な顔でそう言った。
私はなぜ不機嫌な顔だったのかはすぐ分かった。
おそらく、女子全員が涼くんのことを見ていたからだろう。
「うん」
私は、涼くんへの女子の視線が怖かったから素っ気なく返事した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…