連れて行かれた先は、物置部屋。
それも、鍵付きの。

「今日はここで1人で寝なさい。」

その時、私は分からなかった。
違和感を感じていた。

以前、姉がテレビをつけっぱなしにした時は今度は気をつけなさい、それで終わった。

私は…?

「待ってよお母さん。何でお姉ちゃんは許されるのに私は許してくれないの⁇」

泣きながらそう聞きました。

「あなたは私が産んだ子じゃない。」

お母さんがぽつりと呟いた言葉はそれでした。

その言葉の意味は幼かった私には分からなかった。