また優しい笑みを浮かべる黒夜
太陽みたいと言われてまた嬉しくなった。


しかし、先ほどの言葉を思い出す。



仕事



わかってはいた、黒薔薇の使命がどんな使命なのかを知っている。
人殺しなんて、一体どんな気持ちなんだろうか。



「気になさらな……「白音!!」


必死に気持ちを抑え込もうとする白音に手を差し伸べた時、

後ろから聞き覚えのある声が聞こえてくる。


「白音、何処にいったのかと思ったわ、兄様が何処にも……………

兄様……!?」


どうやら白音しか見えていなかったのか、目の前に立つ黒夜をみて驚いている。


「主………」



黒夢の後ろには、小さな背の少年が立っている。
その隣には同じくらいの背の少女、
ツインテールが揺れる。

どちらも似た顔で、パープルホワイトの瞳。


「黒夢、ごめんなさい勝手に来てしまっていて、

この噴水があまりにも綺麗だったから……

あ、黒夜さんには以前もパーティーでお会いしていたの。」

そういってパーティでの事を話した。





「そうだったの………

あ、紹介が遅れたわね、この子達は、黒薔薇の騎士、

両親を早くに亡くしてから、ずっと彼らが兄様と頑張ってくれているの。」


二人を見つめる黒夢。


「ツインテールの女の子がナギ
無表情なのがナヤだ。

二人とも俺の大事な仲間だ。」


隣にいた黒夜は優しく微笑んだ。
それを見た無表情のナヤが、とても驚いた顔をして、


「主………笑う、優しい、珍しい。」


ポツリとつぶやいた、それに黒夢もナギもコクリとうなづいた。