「私達が黒の力をより多く持っているのは悪魔になれってことよ〜

だってそれが使命だものっ!
これしか私達の生きる価値なんてない。」


クスクスと笑ってはいるが、瞳のパープルホワイトは揺れない。
ナギの瞳は主の方を向く。



「世界が交われば世界が壊れる。この壊れゆく世界を止める二本の柱の一つが俺たちだ。

光を見てはいけない。
ただ、闇に染まればいい。」


真っ赤に染まる瞳は奥底に深い闇を持つ。まるで何かに操られているように、彼には感情がない人形のような喋り方。


「姫はもう帰ったかしらぁ?
私達も帰りますか?主。」


「眠たい、帰る。主、帰る。」


ナヤもナギもパープルホワイトの瞳を主に向ける。
真っ赤だった瞳は黒に近い色になり、


「帰ろうか、我が家へ。」


細身の剣を一振りし、その場には亡骸だけになった。