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王宮のすぐそばにある森の中、
血だらけの亡骸があたりに散らばっている。


「たっ!助けてくれっ!
家族が待っているんだよっ!たの……」


一本の木の下まで追い詰められた男が、懇願するのも虚しく、
血しぶきがあがる。


「主、もうここ、誰も、いない。」


木の下の亡骸のを見つめるパープルホワイトの瞳。


「ナヤ、容赦ないわねぇ悪魔よ、ねぇ、主。」



血だらけの背丈よりも大きな剣を鞘にしまうツインテールの少女。



「これが僕らの使命、こいつら反乱群、殺すのが仕事。
そういうナギだって悪魔。」


ナヤは、淡々と無表情で告げる。


でも、その瞳は少しだけ揺れている。
分かっているのだ、殺してしまった人々が悪い奴らでは無い事を、


亡骸は奴隷の身分に下った物や、白の光があまり届かない貧しい人々。
王や、高貴な貴族らを殺すといって反乱群を作っているものの、

彼らはただ、差別がなくなり、安全に暮らせればそれでいいと思っていること。