「じゃあお願いね。」


テーブルのうえにいる小鳥の脚に手紙をくぐりつけた。


以前に助けた小鳥がきっかけで、飼い主の人と文通することになった。


キラキラ輝く日差しが白薔薇庭園をより一層輝かせ、椅子に座る白音の髪も美しく輝いている。


「一体どんな方なのかしら………」


ぼんやりもの思いにふけながら、相手を想像する。


「とても綺麗な字、きっと高貴な方。


もしかすると五帝の方かもしれないわね。」



五帝とは、神帝のしたにある五つの貴族。神帝とは違い、普通の人間の中からお金持ちの者たちから作られたもの。


彼らは、神帝の命により行動し、世界へ伝える係であった。