激しくぶつかり合う二人の白い影。 その速さは普通の人では目で追えないほど。 くるっと一回転して剣を首に近づけ、 「私の勝ちね。」 ニコッと微笑み剣を下ろした。 「さすが姫様。素晴らしいです。」 負けた兵士は一礼して下がった。 「では、次は私が………」 列から、カシベルが前に出る。 腰に差している剣を抜き、構える。 「わかったわ。」 嬉しそうに微笑んで白音も構える。 「では…………はじめっ!」