今日は年に一度、王が白薔薇の宮廷にいらっしゃる日。

これからの地域治安だとか、
各島々にどういった指示をするかなどを報告する日でもある。



王がいるとはいえ、
実質上は、神帝がこの世界を統一しているといってもよい。

王は世界の象徴のようなものなのである。



「優白(ゆうは)様……皇子様も、今は北の方での仕事がございますし、
純一様も、皇子とご一緒されています。

今回のパーティーでは、姫が頑張らなければならないですね。

私達も出来る限りの助けをいたします。」


優白とは、白音の兄のこと。
今は内戦があった北の国へ、鎮圧のため向かっている

純一は、白音の父親。
優白とともに北へ行っている。

「そう……ね、気を引き締めないとね。」