奈々ーーーー!
あたしは叫んでいた。
どうしよう。奈々が…
助けなきゃ。
そー思ったあたしは
無我夢中で走った。


どれくらい時間が
たったのだろう。
気がつけば明るくなっていた。
奈々…どうか無事でいて…
♪~♪
「奈々!」
「おねえちゃん…」
「どこにいるの?大丈夫?」
「大丈夫だよー!なにも
されてないから」
そんなことない。奈々が
おねえちゃんと呼ぶ時は
大丈夫じゃないとき。
「でも…」
ほんとのことを言って?と
言おうとしたら「家に
帰るからね」そーして電話が切れた。