最近奈々が夜によく家を出る。
「奈々ー?またお出かけー?」
そう言って奈々に声をかける。
「うん!ちょっとねえ〜」
姉のあたしでもきゅんって
するくらい可愛い笑顔で答える奈々。
「いってきまあす!」
「ちょ、奈々!待ちなさいっ!」
バタンッ。ドアが閉まる。



心配になったあたしは
こっそり後を付けることにした。
こんな寒いのに奈々は
どこに行くのだろう。