―ノスッ
―ボスッ
桃子さんがゴミの上を歩き、押し入れを開けた。
「ここ…開いてるでしょ?」
「俺は猫型ロボットか!」
有り得ない。押し入れで寝るのなんてごめんだ。
「他に部屋はないんですか?」
「ない」
じゃあ、桃子さんの部屋に一緒にがいいんだけどな…。
「―あたしの部屋は無理だからね」
「…はい」
まるで心が読まれているかのようだった。
「…片付ければ大丈夫じゃない?」
彼女が落ちている雑誌を持ち上げた。
…エロい漫画雑誌だ。
涼平の趣味だろう。
「こんなの面白いの…?」
桃子さんがページをめくっている。
「さぁ…」
涼平の趣味ですから、俺にはわかりません。
「―キャッ!」
「うわぁぁ!」
その雑誌の間から急にゴキブリが飛び出した。
桃子さんは雑誌を離し、俺に抱き着いた。
「ゴキブリ…!あたしダメなの」
俺もダメだけど。
「大丈夫。大丈夫だから」
俺はそう言って、桃子さんと、自分自身にも言い聞かせた。
ここでやっつければ、俺はヒーローじゃないか!
「待てこらっ!」
カサカサと素早く逃げるゴキブリを追ったが、ゴミの山に隠れてしまい、どこに行ったのかわからなくなってしまった。
「…ちっ」
ゴキブリ一匹も倒せないヒーローが、地球を救えるのか…?
「もう、出よう。ここやだ」
桃子さんが弱気になっている。俺の腕をぎゅっと掴んでいる。
このギャップもまた可愛い。
そしてこの密着が、俺には堪らなかった。
共同生活も…アリだな。
なんて単純なんだ俺は。
彼女の手を強く握り返したまま、部屋を出た。
階段を下りた。
彼女の手は…温かい!
ハカセと涼平のいる大広間の前まで戻って来て、彼女が言った。
「いつまで握ってんのよ!もういいわよ!」
―ペチン!
軽く腕を叩かれた。
やっぱり彼女はSだ。
そして俺は……Mだ。
―ボスッ
桃子さんがゴミの上を歩き、押し入れを開けた。
「ここ…開いてるでしょ?」
「俺は猫型ロボットか!」
有り得ない。押し入れで寝るのなんてごめんだ。
「他に部屋はないんですか?」
「ない」
じゃあ、桃子さんの部屋に一緒にがいいんだけどな…。
「―あたしの部屋は無理だからね」
「…はい」
まるで心が読まれているかのようだった。
「…片付ければ大丈夫じゃない?」
彼女が落ちている雑誌を持ち上げた。
…エロい漫画雑誌だ。
涼平の趣味だろう。
「こんなの面白いの…?」
桃子さんがページをめくっている。
「さぁ…」
涼平の趣味ですから、俺にはわかりません。
「―キャッ!」
「うわぁぁ!」
その雑誌の間から急にゴキブリが飛び出した。
桃子さんは雑誌を離し、俺に抱き着いた。
「ゴキブリ…!あたしダメなの」
俺もダメだけど。
「大丈夫。大丈夫だから」
俺はそう言って、桃子さんと、自分自身にも言い聞かせた。
ここでやっつければ、俺はヒーローじゃないか!
「待てこらっ!」
カサカサと素早く逃げるゴキブリを追ったが、ゴミの山に隠れてしまい、どこに行ったのかわからなくなってしまった。
「…ちっ」
ゴキブリ一匹も倒せないヒーローが、地球を救えるのか…?
「もう、出よう。ここやだ」
桃子さんが弱気になっている。俺の腕をぎゅっと掴んでいる。
このギャップもまた可愛い。
そしてこの密着が、俺には堪らなかった。
共同生活も…アリだな。
なんて単純なんだ俺は。
彼女の手を強く握り返したまま、部屋を出た。
階段を下りた。
彼女の手は…温かい!
ハカセと涼平のいる大広間の前まで戻って来て、彼女が言った。
「いつまで握ってんのよ!もういいわよ!」
―ペチン!
軽く腕を叩かれた。
やっぱり彼女はSだ。
そして俺は……Mだ。

