「はぁぁ?キャバクラだし!」

へ?

ピンサロじゃないの?

「あ…そうなんですか…」

なんだか拍子抜けしてしまった。
キャバなら、まぁいいか。


「…話が進まないねぇ」
と、ハカセが不満そうに言った。


「すいません!続けて下さい」
と、俺は頭を下げた。


「うむ。で、こちらの涼平君も能力者なんだが、彼のベルトはクリーム色で…」

と、ハカセが言うと、涼平が立ち上がって話を遮った。


「お、俺のことは……いいんじゃないっすか?」

なんだ?彼もベルトの事は知られたくないのか?


「そういう訳にもいかんだろう…」

と、ハカセが涼平に近付き、彼の着けているベルトのソフトクリームの絵が描いてある部分をやさしく擦った。

次の瞬間、

「……え?」

俺は目を疑った。

ハカセが擦った涼平のクリーム色のベルトの絵の部分からは、クリームのようなものがうにゅうにゅと出てきたのだ!


「彼のベルトからは、カスタードクリームが出る」

と、ハカセは言って、自分の手のひらで受け止めたクリームを舐めた。


おかしいぞ。
俺はマジックでも見ているんじゃないかと思って、自分の目を擦った。


「…冗談ですよね?」