桃子さんの代わりに、俺が画面を見つめる。
「俺んちどこかな~?」
俺はふざけてそう言った。
「クロさんの家はこっちの方向ですね…移動して…」
涼平はうちを捜してくれている。
「ちょっと!今はそれどころじゃないでしょ!宇宙船を捜しなさいよ」
桃子さんが止めに入った。
ハカセがぼそっとこう言った。
「私が通っていた桃子くんの働いてたキャバクラはどこかな?」
「あ、見た~い」
と、桃子さんも乗っかる。
そっちはいいんかい!
「いや、宇宙船を捜すのが先ですよ」
涼平は冷静にそう言った。
そんなこんなでようやく、もう一つの宇宙船を探し出すことができた。
「ハカセ、どっちが敵のだと思う?」
「恐らく、私の宇宙船は損傷が激しいからこっちだ。こっちが敵のだと思う。敵の船のほうが少し大きいからな」
「じゃあ、敵の船の場所が大体わかったわね!そしたら、あたしと涼平で一度見に行ってみるわ!」
「え…マジすか?」
桃子さんの言葉に涼平は驚いた。
「マジよ。確認しといたほうがいいでしょ」
「桃子くん…それは危険だ」
ハカセがそう言った。

