Magic the world-運命の呪文-


「って!せーちゃん!魔法だよ魔法!」
「あー...分かったから黙って、うるさい。」
「うん、分かっ...て、黙れるかい!」

一人ノリツッコミ...

「...魔法って本当にあるのかなぁ~?」
「あるわけないやろ!お前の頭はお花畑なんか?えぇ?」
「勇志(ゆうし)!うっさい!この関西弁男め!」
「な、なんやと!?これは立派な神戸弁やし!関西弁は大阪だけちゃうねんぞ?」
「知らないし!」

はぁ...
「2人共うるさいよ?迷惑。」
「なっ!勇志のせいでひーちゃんに嫌われちゃったじゃん!勇志のばか!」
「えっ俺?嘘?ぇえっえぇぇえっ?世麗音ちゃん嫌わんといたってくれよぉー...」
「はいはい。嫌わないから、行くよ?流石に校門前で言い争ってたら本当に迷惑だからね?」
「はぁ~いっ」


ハートが語尾につきそうな勢いで返事した笑は、私の左腕に自分の両手を器用に絡ますと歩き出した。
それに私も歩き出すと「えぇ?2人共いってまうん?待ってや」と勇志の言葉が聞こえてきたが、笑も私も返事をせず歩くのを辞めず、2-3の教室へ向かっていた。


―――――――...え?
2組のドアに、花織自慢の色素の薄い黒髪ロングストレートが見えた気がした。