私は、今まで起きたことを連想させていった。
「えっと、えっと...何で何で?!」
「あのー、君大丈夫?」
「え?」
半泣きの私の前に黒猫が心配そうに
顔をのぞきこみ問いかけてくる。
猫なのにどきっとしてしまう。
「だ、大丈夫。」
「僕でよければ、話聞くけど?」
「ほんと?でも信じてくれないょ。」
「ぅんでも話は聞くから、そう言えば名前教えてなかったね、僕は、んー黒とでも言っとこうかな」
「え?本当の名前は?」
「そーだな、時にはジャック、たま、なんてありふれた名前がいくつか」
「ほんとーに猫みたい、ふふ」
笑って見せると
「可愛い。」
「え、なにいってるの?」
「ん?君の名は?」
「え、あ、か、カノン」
「へーいい名だね。」
そぉ、と照れつつ今までのことを話はじめた。
