時刻は午前1時。

美女は今夜も眠れない。

「ああー。イケメンがいればなぁー。
王子もたいしてイケメンじゃないしー。」
『私なんか、イケメンですよ?』

「だぁれ♡」

イケメン宣言に可愛子ぶる姫。

『私は…』

月の光が、その者を照らす。
現れた人物は…

『月の妖精さ!』





「うわ、全然イケてないし〜!」

『あ?なんだって?」

「むしろダサいしー!
仮に、仮にね、本当に
妖精だとして、だよ?

…ダサくね?!

いやいや、ほんとに、
ダサいよ!ディズニーの
ティンカー○ルとかは可愛らしい
けどぉ、

あんたは、マジキモいよ?!」

『て、てめぇー!
黙って聞いてりゃ調子にのって
好き勝手言いやがって〜!

妖精に失礼だろう?
謝りやがれ!』

「あん?てめぇーのような
存在のほうが妖精に失礼だろうが!

てめぇーこそ自称妖精やめて
通称ダサ妖精もどきに改名しやがれ
アホんだらぁ!」

みぞおちパーンチ!

『ふごぉっ!
お、覚えてろよ〜!
うわーん』

その男は、胸を抑えて走り去った。

「だぁーれがてめぇーのようなカス
の事覚えるかっての!

もう忘れたわーアホんだらぁ!」

美女は今夜も眠れない。