ー翌日ー

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

真理は家を出た。
昨日の交差点には誰もいなかった。

真理はふと思い出した。



「彼氏配信......」

いまだにわからなかった。

彼氏が出来る事より、なぜ配信するのかが。



私を何かに巻き込むため.....?




ま....まさかね。


ち、違うよね?



だって、知らない人が私に恨み持つわけないし。



真理は不安になってきた。




「まりっ!ねー真理っ! おーーーーい!」

「あっ、おはよ。成美」

成美とは小学校も一緒で一番仲が良い友達である。

「どうしたの?顔色悪いよ!」

「うん、ちょっとね。」


真理は、焦りながら言った。

校舎に入って上履きに履き替え、教室に向かう。

すると、見たことのない生徒とすれ違った。
私はハッとした。

「ねぇ。今の人タイプかも」

成美はビックリしていた。

「え、どうしたの急に !?真理珍しいね。」

確かにそうだ。私は恋愛とかに興味がなく、「〇〇〇さんカッコいいよね」って言われても拒否するぐらい。
だから、自分でもビックリした。
人を好きになることを真理は悪くないと思った。

でも、学年もクラスも、そして名前すらわからない。


真理と成美は教室に入った。
真理は支度をしながら考え事、成美は急いで支度をした。