「どうしたの?」
私がドアのとこまで行くと、爽やかな笑顔を見せてくれる優ちゃん。
「あ、今日一緒に帰ろうって思って。」
「どしたの、急に。」
「なんか、この辺で不審者出たらしいからさ。」
「そっかあ…。うん、一緒に帰る!」
優ちゃんは、面倒見が良くて、頼りになる。
「部活は?」
そう、優ちゃんの所属しているバスケ部は、顧問が厳しくて、OFFがないんだよねえ。
「あるんだよねー。待ってられる?」
「うん、全然平気!!」
優ちゃんと秀の部活が終わるのを待つことはもう慣れた。
小学校の頃からそうだったし。