「ありがと、秀。」 「ありがとね、秀くん。混んでるから助かったよ。」 秀は、人気の人懐っこい笑顔を向けてきた。 「秀、弁当じゃなかったっけ?」 「あ、コイツがいるから。」 秀のとなりに座って、カツカレーを食べている男の子がいた。 「あ、こんちわ!滝川正人って言います。」 ペコっと頭を下げる正人くん。