「まあ、中学から同じだからね。」 私もスクバから小説を取り出す。 「野球に興味あるんだ?」 川崎くんは、今度はちゃんと私の方を向いて言った。 「うん、野球は好きだよ。でも、幼なじみがサッカーとバスケやってるし、球技は全般的に好きだけど。」 「おれ、野球やってたんだよね。」 いきなりのびっくり発言に、私は川崎くんをガン見する。 「ほんと?!ポジションは?」 「俺、これでもエースだったんで。ん、キャッチャーだけど。」 鼻でふっと笑う川崎くん。 うわあ…なんか、かっこいい…。