私はその場を立ち去った。

璃子はまだ中できゃーきゃー言ってる。


「ついてけないわ……」

私はフラッと歩き出した。


ドンッ


「痛い………すいません…。」

誰かにぶつかって顔を上げると
またイケメンくんだ。


「あぁ……。僕こそごめんね…?」

女の子よりも可愛い男の子。


こんなのありでしょうか?

可愛すぎて反則だわ!


きらっきらの瞳に
長い睫毛に
小さな顔に
小柄な体型。

……私の方が小さいけど…。

でも可愛い!!


「ぜ、全然大丈夫です!」

私は精一杯微笑むと
走って体育館へ向かった。