千紫万紅~君と見たい景色~

「和咲姉、ちょっといい?」



帰ってきて早々、七穂に大部屋へ連れていかれた。


そこには、雷をはじめとした皆が勢揃いしていて、和咲は何事かと思う。



「どうしたの?」



「和咲、これ。」



座らされたと思ったら、少し大きな包みを渡される。



「なにこれ?」


「開けてみて。」



藍に促されて包みを開ける。



「これ………」



包みの中は、牡丹柄の薄紫色の綺麗な浴衣だった。



「皆からのプレゼントよ。」


「プレゼントって…」



今日は、誕生日でも記念日でもない。



「お祭り、行ってきてよ!悠晴さんに誘われてるんでしょ。」

「七穂、なんで知ってるの?」