「……そんなこと急に言われても………」



「だ、だよな。返事すぐじゃなくていいから。」



焦って訂正する悠晴には俯いていて和咲の表情は見えない。


和咲の頭の中には、昨日の藍達の泣きそうな顔が蘇る。



「それに、あんな余計なこと……放っておいてよ、迷惑なの。藍姉達にあんな顔させたくなかったのに……!!」



「え?あ、ちょ…萩野っ!」




自分の気持ちを吐き出す様に和咲は言うと、悠晴の呼ぶ声も無視してその場からいなくなってしまう。


悠晴は和咲の頬に流れる涙を見てしまって、追いかけることが出来なかった。