「あー萩野さん!今帰り?あたし達帰りにクレープ食べに行くんだけど行く☆?」



「(も、森崎!)」




全く空気の読んでいない楓が、勇気を振り絞った悠晴を華麗にスルーして和咲に話しかける。


「……。ありがと、でも今日は先約があるから。ごめん。」


「そっかー。じゃあしょうがないね。また食べに行こ☆」


「うん。また明日。」


「また明日ー☆」


「(先約があるのか…。)」



楓は嵐の様な騒がしさで去って行った。