さっきからの様子を見るに “男が怖い”そんな感じだろう 女はコクンと頷いた 『送っていきます』 そう言うと 女ははじめて口を開き 「家、帰りたく、ない」 その声は美しかったが 震えていた そのとき 俺がなにを思ったのか 自分でも わからない ただ 俺の口からでたのは 『俺の、家にくるか?』 それだけだった