「うぅ…緊張した」

花蓮はもう数えきれないほど私の家に来てるはずなんだけどなぁ。
本当にこの子は…。

「花蓮可愛すぎ!」
「きゃあっ!?」

あまりの可愛さに思わず今にも泣きそうだった花蓮をぎゅっと抱きしめてしまった。
涙目なのがまた堪らない!

なんてことを思っていたら邪魔が入った。

「……。あのー…百合百合してる最中申し訳ないんですが、そこらへんにしてもらえると俺が助かります…」
「なによ、タツ。邪魔しないでくれる?なんなら帰れば?」
「お前がここに呼んだんだろ!?」

と、ここで花蓮は顔を赤くして私から離れた。
百合百合なんかしてないよ、と顔を背けてるとこがまた可愛い。

お嬢さん顔赤くしちゃって…可愛いねぇ。

「琳ちゃんのばかっ」

キッと睨んでくる花蓮に私は笑顔で誤魔化した。
花蓮が可愛すぎて口から言葉が出ていたみたい。


「ってなんで平井くんがここにいるの!?」

花蓮はまさかタツがここに来てるとは思ってなかったらしく、かなり驚いた様子で私を見る。

いやぁ…だってさ…。