昨今、何処の書店を覗いても、コミックのコーナーには必ずある、ボーイズラブなる同姓愛のマンガ雑誌や、幼い子供の主人公の萌えキャラH本が、堂々と売っている。

しかも、性描写がやたらと過激である。

どうしても時々社会問題として取り上げられる。

日本の青少年に対する有害図書規制など、あってないもののようで、小学生が読むコミックを手に取って、度肝を抜かれる事もある。

かつて、この2大H産業は、一部商業誌で月刊誌としてとか、風俗のポルノ雑誌としてしか、世に認知されていなかったと思う。

同人誌界でも、それは同じ事である。

かつて、多くの同人サークルは、自分達の大好きなアニメや特撮など、真面目に掘り下げた記事を載せたり、後日談やスピンオフなど、小説やマンガに描いたり、皆、一生懸命だったように思う。

もちろん、当時から、ロリコンやホモネタ(ボーイズラブ)を扱っているところもあったが、一部のサークルだった。

一旦、その世界から足を洗った(爆)私がそんなことをいうのもなんだが、一部だったものの需要と供給が増え、売れる同人誌を作る傾向になったものと考えられる。

しかも、今はいろいろなジャンルが増え、アニメ、特撮に関わらず、映画や芸能人にまで及ぶ。

同人誌だからこそ出来ることなのだろう。

ただ、最近の言葉で「大手」と言われるサークルの人々は、それで生活されている方も少なくないと聞く。

売上で、国税局の査察が入ったという話も聞くから、どれ程毎回売れているのか、凄い事である。

売れない出版界にとってはこの売れる同人誌を書店に並べて売上を伸ばしたい事は誰が見ても明らかだ。

今日の書店でのコミックコーナーの傾向になったと言えるかも知れない。


本来、趣味趣向を同じくするものが、共有する方法として作られた冊子を同人誌といわれる。

この同人誌がにもし、規制が入ってしまった場合、日本の表現の自由の危機である。

最近のネットで、ボーイズラブの好きな腐女子を攻撃する、ロリコン萌え系オタクが、いたり、また逆のパターンもある。

この2者だけではなく、お互いを理解出来ないかも知れないが、そういう趣味趣向もあるのだという事を認める努力をしてもらいたい。

オタクの敵はオタクである事も多いのだろうか。