ランドに連れて行ってくれたマンガ部の友人とは、後に部長、副部長の間柄になる。

彼女も当時、宇宙戦艦ヤマトの第二弾。
「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」に影響を受けたオタクで、セルマニアとしては、松本零士先生の作品をこよなく愛している人間である。

松本先生のあの素晴らしいメカではなく、先生の独特な、華奢な美人像に心酔しているらしい。

ヤマトが好きだったので、マンガ部の同期から、デスラーから取ったニックネームで「総統」と呼ばれていた。

マンガ部同期の間で、トキさんと同じようにニックネームで呼び合うのが通例となり、その呼び名は数十年変わってない。

ちなみに、同期には、好きなアニメキャラクターから付けられた「大佐」「提督」「麿」と呼ばれる面々がいる。

当初、私を「博士」と呼んでくれていたが、総統がマンガ部の交換日記にフザケて描いた、お百姓サコンゲンから、今もって「げんちゃん」呼ばれるている。

最初は、オイオイだったが、今は結構気にいっている。(爆)

彼女達は今では、それぞれ伴侶を見つけ、お子様にも恵まれ、幸せな家庭を築かれている。

総統に至ってはセルマニアのホームページを立ち上げてみたり、自分の子供と一緒にイベントに参加したりと、益々ご活躍されている。


さて、その当時の総統と通ったランドでは、たくさんのセルマニア、オタクと知り合いになった。

中でも、周りの人から「さこんさん」と呼ばれていた、私より2つ上のダンディ(?)な女性がいた。

東京の杉並に一人暮らしをしていたさこんさんに私はオタク仲間というよりは、ある意味自由に生きる、自立した女性として憧れていた。

しかも、通称からわかるように、トキさん以来、私が大好きな、「大空魔竜ガイキング」の話が出来る、唯一の人だった。

マンガ部の仲間は「さらヤマ」のファンが大多数だったので、ロボットアニメ好きの私は異端児だったらしい。(笑)

のちに、さこんさんが仲間と立ち上げた、「大空魔竜ガイキング」の御三家と呼ばれるキャラクターのFCに入り、同人誌即売会など、総統と一緒に参加させて貰ったが、コスプレのまま近くの定食屋で昼飯を食べたツワモノ達だった思い出がある。

今ではコスプレのまま、会場を抜け出すのは禁止のようだ。(爆)