絶対日記『REWRITE』

三富千里 9月13日
予想日記
朝起きると、日記に関する消えた記憶が戻っていた。そして、誠に没収されたこの日記帳は枕元にあった。私は、誓った。二度と、日記帳をやめない。そして、今日から誠に力を貸す事及び、日記をやめると消滅してしまう。

「何や、これ……」

唖然とする、誠。

「どうやって……どうやって、書いたんや?俺が、日記を持ってたんやぞ」

そう聞いた誠の言葉は、震えていた。

「私は、書いてない」

「俺だって書いてない!」

「おそらく、スリーの仕業」

「え?」

「スリーが、どうやったかはわからないけど……私に、日記を返した」

「何の為に?」

「あいつは……楽しんでるの」

そのとき、ふと過ぎる一つの疑問。

「千里ちゃん」

「うん?」

「俺は、日記に記憶が消えるって書いた。でも千里ちゃんの日記に、戻るって書いてる。それで、千里ちゃんには記憶がある」

「うん」

「千里ちゃんの日記帳は、俺の日記帳より力が強いんか?」

「どういう事?」

「だって、記憶がある以上、俺の日記じゃなくて、千里ちゃんの日記が有効になってるって事やん」

「え?」

「だから……つまり……俺の日記の効果は無くて、千里ちゃんの日記の効果だけがあったやん」

「そうじゃないよ。日記の力は、どっちも有効された」