「お前、いつからそんな卑怯なマネしてまで勝つような、最低な奴になったんや?男なら騙したりせんと、正面から向かってこいよ。見損なったぞ」

「うるさい!負け惜しみとは見苦しいぞ、麗菜!」

「俺…そんなお前……嫌いや……。早く帰れ……」

「……」

誠の目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。

「麗菜…ごめん……」

「誠……何があったんや?」

「うわぁぁぁ!」

誠はがむしゃらに走り出した。自分の家に向かって全力疾走した。

「くそ!くそ!」

誠は家に着くと、日記帳を開いた。

「わかったよ!……書くよ!書けばええんやろ!」




予想日記 9月11日
元の世界に戻る。




誠は泣きながら日記帳を閉じた。