絶対日記『REWRITE』

「……あれ?何やろ…麗菜と千里ちゃん以外、特に変わってないけど…ってゆうか、何で麗菜が生きてるんやろ?何で千里ちゃんが転校したんやろ?昨日は千里ちゃん学校来て無かったし、麗菜の机にも花が乗ってたし……」

誠はわけがわからないまま、廊下をフラフラと歩いていた。

「あ!田島!」

そのとき、トイレの近くで田島を見かけた。

「おぉ、誠やんけ!」

誠に気づき、駆け寄ってきた。

「誠ぉ、どうよ、最近?」

「田島、麗菜って最近、交通事故に遭えへんかったっけ?」

「え?交通事故?何言うてるんや、お前?」

「いや、遭ってないならええねんけど……いきなりごめん……」

「え?どうしたんや?」

「いや、何でもないねん……」

……やっぱりおかしい……麗菜は交通事故に遭ってないことになってる……何でや?もうわけわからん……

「それより誠、彼女とは上手くいってるんか?」

田島がニヤニヤしながら、ひじで誠のわき腹をつつく。

「え?彼女?」

「とぼけるなよ、学校一の美少女と付き合っといて!」

「え?何が?」

「あ、ほら、彼女来たぞ!」

「え?」

田島の目線の方向に目をやると、そこには友美の姿があった。こっちに向いて走って来ている。

「ほな、またな。邪魔者は消えるわ」

そう言って田島はトイレに入って行った。