チンピラは走って逃げ、その後を一人の警官が追った。もう一人の警官は倒れている誠の体を起こし上げた。
「君、大丈夫?」
「はい、大丈夫です……」
「家まで送るよ。父兄の方に連絡を…」
「……結構です」
「お、おい、君」
「後にしてください!」
誠は再び、家に向かって歩きだした。家に着くと、放心状態のまますぐに日記帳を広げた。
9月8日 予想日記
麗菜を車でひいた奴、腹部を50回刺されて死ぬ。ひいた奴のポケットには、『麗菜ごめんなさい』という紙切れが入っていた。
「麗菜……俺は、こんなことしか出来へんわ……ごめんな…全部、俺のせいなんや……麗菜……」
そう思うと、放心状態のまま再び涙が溢れた。
9月8日。
麗菜のお通夜に行った誠は、お焼香を済ませるとすぐに自分の家に帰った。自分のせいで死んだ麗菜に、どんな面を下げてその場にいて良いのかわからなかった。そして12時を回った頃、携帯電話に一本の電話がかかってきた。
「君、大丈夫?」
「はい、大丈夫です……」
「家まで送るよ。父兄の方に連絡を…」
「……結構です」
「お、おい、君」
「後にしてください!」
誠は再び、家に向かって歩きだした。家に着くと、放心状態のまますぐに日記帳を広げた。
9月8日 予想日記
麗菜を車でひいた奴、腹部を50回刺されて死ぬ。ひいた奴のポケットには、『麗菜ごめんなさい』という紙切れが入っていた。
「麗菜……俺は、こんなことしか出来へんわ……ごめんな…全部、俺のせいなんや……麗菜……」
そう思うと、放心状態のまま再び涙が溢れた。
9月8日。
麗菜のお通夜に行った誠は、お焼香を済ませるとすぐに自分の家に帰った。自分のせいで死んだ麗菜に、どんな面を下げてその場にいて良いのかわからなかった。そして12時を回った頃、携帯電話に一本の電話がかかってきた。


