絶対日記『REWRITE』

「……は?お前、誰に口きいてるかわかっとんのか?」

チンピラは誠の胸ぐらをつかみ上げた。

「うるさい!」

誠はチンピラの腹部を思い切り蹴った。

「うっ!」

チンピラはその場に、お腹を抱えて蹲った。

「お前に俺の気持ちがわかるんか?え!親友を…大事な親友を、俺のこの手で殺したんやぞ!」

誠はそう叫びながら、蹲っているチンピラの横腹を何度も蹴った。麗菜のことを思うと次第に涙が溢れてきた。

「俺はなぁ……麗菜が……ホンマに大事やったんや!俺の命よりも!何よりも大切な人やったんや!」

十数回蹴ると、チンピラは動かなくなった。

「お?お前、何さらしとんねん!」

そのとき、角からチンピラの仲間が三人やってきた。

「あ?お前らもこうなりたいんか?」

それでも誠は臆することなく言った。

「このくそガキ!調子に乗るなや!」

一人のチンピラの拳が誠の頬を捕えた。誠はその場に倒れ込むと、もう一人のチンピラが倒れた誠の腹部を踏み潰す。

「お前ら、後でどうなるかわかってるんか!全員、日記で殺すからな!」

誠は叫び声で言った。

「は?何わけのわからんこと言うとんや!」

チンピラは寄って集って誠を蹴る。

「コラ!そこで何してる!」

そのとき、二人の警官が走って来た。

「やばい、ズラかれ!」