絶対日記『REWRITE』

「なんや田島のやつ、喋っちゃったんか…だってさぁ、お前のサイフなんか盗ったらこんなにボコボコになるやろ?田島はケンカしたことないやん。あいつ、お前に殴られたらヤバいて。俺はボコボコにされるの慣れてるし…だから、かばったろーかなぁと思て」

「やっぱりそうやったんか……。ってゆうか、それやったら俺を挑発せんかったらそんなに殴らんかったのに…」

「それは、俺のプライドが許さんからな」

「何やねんその理由…とりあえず、疑ってごめん…」

「そんな真剣に謝るなよ。なんか照れるやんけ」

麗菜は恥ずかしそうに頭を掻いた。

「……あ、麗菜!頼む、俺の言うこと聞いてくれ!今日は、今日だけは絶対学校から出るな…頼む!」

「はぁ?何やいきなり?」

「頼む!」

「学校に泊まれってこと?」

「泊まらんでもええ!0時まで!0時まででええから!」

「何で?」

「理由があるねん!」

「どんな理由や?」

「今は言われへん!」

「何で?」

「とにかく、今日だけは学校におってくれ!」

「嫌や。帰ってテレビ観たいねん」

そう言って、麗菜は保健室を出て歩き出した。

「麗菜!行くな!」

誠は麗菜の前に行き、両手を横に広げて行く手を阻んだ。