そして誠は容赦なく麗菜の上に飛び乗り、拳で頬を殴りつけた。クラス中にどよめきが走る。女子のキャー!と言う叫び声も聞こえた。だが誠は気にせず、ひたすら麗菜を殴りつけた。しばらくすると何人か先生が来て、誠を押さえ付けた。
「コラ南原!何やってるんや!」
「うるさいボケ!離せや!こいつ、俺の金盗ったんや!裏切ったんやぞ!これ位のことして当然やろうが!退学にしろ!こいつを!この盗人を!」
先生たちは暴れる誠を必死に取り押さえ、校長室へ引きずって行った。校長室に放り投げれた誠は、やっと観念した。
「南原誠君……わかっているな?」
校長室には、まだ黒髪が少し残っている白髪頭の校長が腕を組んで待っていた。
「おう……」
誠は息を切らしながら言った。
「こんな…こんな……最低な友達がおるような学校なんか、こっちから辞めたるわ!」
そう言い放つと、校長室の大きな茶色の扉を蹴破り、勢いよく校長室を飛び出した。そのとき、校長室の前に立っていた男にぶつかった。ぶつかった誠と男は、その場に倒れてしまった。
「痛っ…どこに立っとんねん!邪魔やボケ!」
誠は叫んだ。
「ごめん……」
誠がふと顔を上げると、男は何やら見覚えのある顔立ちをしていた。
「あ、お前、二年のとき一緒のクラスやった、田島やんけ」
「コラ南原!何やってるんや!」
「うるさいボケ!離せや!こいつ、俺の金盗ったんや!裏切ったんやぞ!これ位のことして当然やろうが!退学にしろ!こいつを!この盗人を!」
先生たちは暴れる誠を必死に取り押さえ、校長室へ引きずって行った。校長室に放り投げれた誠は、やっと観念した。
「南原誠君……わかっているな?」
校長室には、まだ黒髪が少し残っている白髪頭の校長が腕を組んで待っていた。
「おう……」
誠は息を切らしながら言った。
「こんな…こんな……最低な友達がおるような学校なんか、こっちから辞めたるわ!」
そう言い放つと、校長室の大きな茶色の扉を蹴破り、勢いよく校長室を飛び出した。そのとき、校長室の前に立っていた男にぶつかった。ぶつかった誠と男は、その場に倒れてしまった。
「痛っ…どこに立っとんねん!邪魔やボケ!」
誠は叫んだ。
「ごめん……」
誠がふと顔を上げると、男は何やら見覚えのある顔立ちをしていた。
「あ、お前、二年のとき一緒のクラスやった、田島やんけ」


