……何でやねん…何でいきなりあんなこと…麗菜…麗菜!ずっと……ずっと、誰よりも信頼してたのに!何でいきなり…こんな…信じられへん……

親友に裏切られたショックで、誠は涙が溢れてきた。悲しみと同時に、怒りもこみ上げてきた。家に着くと、階段を上がり自分の部屋のドアを開けバタンと閉めると、イスに座り日記帳を乱暴に広げた。

麗菜のボケ!ずっと騙されたわ…お前なんか…死ね!

誠は泣きながらペンをとった。




9月7日 予想日記
麗菜が交通事故で死ぬ。




「麗菜……ボケ!アホ!俺を裏切るったらこうなるんや!思い知れ!」

誠は泣きながら、部屋の壁をひたすら叩き続けた。




9月7日。

誠は学校に着くと、自転車を停めて校舎に歩きだした。

……やっぱ…殺すのはやり過ぎやったかな?…いや、あいつは最低や!それでも足りへんわ!

そう思って歩いていると、後ろから肩を叩かれた。

「南原君?」