絶対日記『REWRITE』

わけがわからない二人。

「友美ちゃん!」

慌てて友美を抱き起こす麗菜。友美は青ざめ、白目を向いている。

「まさか…」

とうとう、追加ルール発動から、丸一日経ってしまったようだ……

「どうする…」

誠を見て、呟く麗菜。

「どうするったって…」

誠も、麗菜を見る。

「とりあえず、救急車」

麗菜は慌てて携帯電話を取り出すと、救急車を呼んだ。





時間経過。
二人は、誠の家の近くの公園に入った。麗菜はブランコに、誠はブランコの近くのベンチに座った。しばらく、沈黙が走る。

「…なぁ、誠?」

突然、麗菜が口を開いた。

「うん?」

「友美ちゃんって……」

「え?」

「……」

黙り込む麗菜。

「何や?」

「…可愛いかったな」

その麗菜の言葉に、呆れる誠。

「お前なぁ…そんな事、言ってる場合ちゃうやろ。俺、明日で……」

誠はその言葉を言い切る前に、息が詰まった。


『日記からは、逃れられない……』


その友美の言葉に、すでに諦めかけていた。

「フー…」

ため息を吐く誠。明日で死ぬ。しかし、自分でも恐ろしいほど、落ち着いていた。その理由には、あまり実感が沸かないと言う事もあった。しかしそれよりも、大きな理由があった。