絶対日記『REWRITE』

友美ちゃん。B級の罪って、何や?」

麗菜が聞く。

「これまでに、日記で10人以上の人を殺した。それが、B級の罪」

そのとき、誠の脳裏に嫌な予感が走る。

「誠も、死ぬって言うてたけど…どういう事や?」

麗菜のその言葉に、誠の心臓はドキンと音を立てた。

「まさか……」

誠がゆっくりと呟く。

「日記帳を書き忘れると、C級の罪になる」

友美のその言葉に、誠は絶望した。

「えっ……え?」

何から聞けばいいか、わからない様子の麗菜。

「友美ちゃん…この追加ルール、逃れる方法はないんか?」

誠が泣きそうな顔で聞く。

「無い。これは正真正銘、日記のルールやから。相手が人ならまだしも、日記には逆らわれへん」

「なんで、追加ルールなんか…」

麗菜が呟く。

「三富千里のせい、多分…」

友美が答える。

「え?どういう事や?」

誠が聞く。

「南原君。私はキミを、殺そうとした。でも、死んでない。なんでやと思う?」

「え?千里ちゃんが、助けてくれたんやと思うけど…」

「そう。でもキミは一度、死んだ。確かに、私に殺された」

友美の言葉に、驚く二人。

「どういう事や?」

慌てて聞く誠。

「三富千里はあの日、時間を戻して死んだ南原君を生き返した。だから、南原君は死なんかったんじゃない。一度死んで、生き返った。だから南原君からすれば、死なんかったような感じがした」