絶対日記『REWRITE』

「南原君…」

ポツリと呟く友美。その声は、恐怖に怯えていた。

「何や?」

「キミも、死ぬ」

「…え?」

友美の言葉に、唖然とする誠。それが、冗談だとは思えなかった。

「何や?どういう事や!」

慌てて友美に聞く麗菜。

「もう……どうしようも無い!」

発狂し、その場に蹲る友美。わけがわからない。

「友美ちゃん!お願いや!説明してくれ!」

誠が言う。しかし友美は、動かない。

「友美ちゃん!」

麗菜のその呼びかけに、友美はゆっくりと顔を上げた。目が、充血している。

「こうしてても、死ぬだけ…」

友美はそう呟くと、ゆっくりと立ち上がった。

「…わかった。私が死ぬまでの間、知ってる事全部話す」

友美が震えた声で言う。話すことで、気を紛らわせようとしている様子だ。

「死ぬってどういう事やねん?」

麗菜が友美に聞く。

「私は、すでにB級の罪を犯した」

「え?」

驚く二人。その言葉と同時に、日記の追加ルールの文字を思い出した。



『これまでにC級以上の罪を犯している者は後2日、B級以上なら後1日で死亡する。』



「つまり、発動してから24時間で…死ぬ」

涙目になり、友美が言った。

「それで、さっき厳密な時間を聞いてたんか…」

誠が呟いた。