諒と彩が動いたが、それだって、いつまで持つか分からない。
 壊れた水道管の元を直さなくては、意味がないのだ。
 だから、今回悠は、戦う2人のフォローは出来ない。


「・・・・・・」


 大きく深呼吸をして、悠は目を閉じた。
 高い高い空の上か、深い深い地の底か。
 何処までも離れてしまった美樹を、迎えに行かなくてはならない。
 そしてこの『free-time』を、友香を守りつつ。
 悠はゆっくりと、目を開ける。