「彩は、悠くんと諒くんから離れたら・・・きっと、生きていけないよ」


 アヤカシは、美樹の額に手をかざす。
 すると美樹の身体から、フッと力が抜けた。
 歯を食いしばり、悠はアヤカシに向かって手を伸ばす。
 諒も光剣を構えた。
 意識を失ったかのようにぐったりとしている美樹を抱き上げながら、アヤカシはそんな2人を一瞥する。


「この者自らの意思で私に従うと言っているのだ。それを」
「うるせぇぇぇっ!!」


 悠と諒は一緒に、アヤカシに飛びかかる。