次の日。
 晴れ渡った空の中、校舎には色とりどりの飾り付けがしてあって、校庭にはたくさんの人が楽しそうに行き交っている。


「うわぁ、凄く楽しそう!」


 そんな光景を見て美樹は、キャーキャー言いながらはしゃいでいる。


「へぇ・・・凄いね、女子校ってのは」


 半ば圧倒されながら、美樹の隣で悠も感嘆の声を上げた。
 その後ろでコソコソ隠れるようにしているのは、早起きして朝から土いじりにいそしんだ諒と彩だ。


「やっぱ変装してくれば良かった」
「今頃遅いよな」


 そんな会話をしながら。
 だが美樹は、この雰囲気をとても楽しんでいるようだった。