A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】

『娘を・・・頼みます』


 最後に聞こえたのは、その女性のこんな声だった。
 手の中のかんざしを見て、彩はクスッと笑う。
 かんざしの飾りに持っていた桜貝を合わせたら、ぴったりと重なった。


「隠したんじゃなかったんだな」


 どおりで婆さんが探しても見付からない訳た、彩は納得して。
 そして、走り出す。
 異質な空気がだんだん色濃くなっていく屋敷へ。



☆  ☆  ☆



 急いで屋敷に戻り、彩は部屋の襖を開ける。
 目に飛び込んで来たのは。


「遅い、小娘」


 倒れているおトキさんと美樹を見下ろしている1人の男だった。
 彩はおトキさんを抱き起こす。