悠や諒と一緒にアヤカシ退治を始めてから、夜にまともに眠る事なんてなかっただろうに。
 だけど、ここにいる間は、せめてゆっくりと過ごして欲しい。
 自分と彩が生きてきた人生は、あまりにもかけ離れているけれど。
 どっちが良いとか悪いとか、そんな事は愚問だ。
 今ここに一緒にいる。
 それが、一番大事なこと。
 そんな事を思いながら、美樹は目を閉じた。