ーー保健室 保健室に入ると、まだ緒方先生が 机に座っていた。 もう5:30くらいで、冬のこの時期 には空が紫色に変わっていた。 「準備はいいかしら?」 緒方先生はあたし達に確認した。 『「はい。』」 魔法使いの制服を着て、杖を持った あたし達が答える。 「じゃあ、どうぞ。」 そう言って緒方先生は椅子から立ち、 明里さんが眠っているベットの カーテンを開けた。