「…これか?」 遼君の声が図書室に響き、すぐ その場所へいく。 もう遼君は呪文のページを開いていて、 あたしにほら、と片手でそのページを 見せた。 『えっと? ーー杖を魔生徒に向け、 〈本を奪う魔法、 生徒から立ち去れ〉 これを唱えた後、杖を三回ふれ。ーー っだって。』 遼「よし。それじゃあ、 保健室へGO!」 そういって遼くんは本を投げ、 保健室へまっしぐら。 『ちょっ…待って〜!』